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2021年6月30日水曜日

三菱一号館美術館「三菱の至宝展」1

三菱一号館美術館「三菱の至宝展」<912日まで>

 いよいよオープンです! 「三菱の至宝展」です!! 三菱一号館美術館へ!!! 

ポスター・チラシに「三菱創業150周年記念」と謳ってあるとおり、土佐の地下浪人であった岩崎彌太郎が、三菱の前身である九十九商会を立ち上げてから、ちょうど150年がたちました。それを記念する特別展です。

キャッチコピーは「国宝、集結。」――三菱ゆかりの静嘉堂と東洋文庫が所蔵する国宝12点がすべてうち揃い、皆様のご来駕をお待ち申し上げております。もちろんかの「曜変天目」も、俵屋宗達筆「源氏物語 関屋澪標図屏風」も……。

じつは去年開くつもりで早くから準備を始めましたが、コロナ禍のため、1年の延期を余儀なくされました。しかしその間に、内容と構成をさらにバージョンアップすることができました。これこそ「禍転じて福となす」――いや、「コロナ禍転じて福となす」かな()

 

2021年6月29日火曜日

徐寅・夏の詩2

 

中国の政治家や文人に早く隠遁生活を選んだ人はとても多く、もっとも有名なのは東晋の田園詩人・陶淵明でしょう。陶淵明も隠棲して奥さんと一緒に住みましたが、お妾さんもいたことを考えると、とくに徐寅が「妻の月氏と偕[とも]に隠遁した」と書かれるのは、夫婦相愛にしてラブラブだったことを示しているのではないでしょうか。あるいはお妾さんなどいなかったのかな()

「いい夫婦いまじゃどうでもいい夫婦」みたいな僕からみれば、うらやましい限りです(!?) それにちなんで、どうでもいいけど、最後の「著に探龍釣磯等集がある」は、「著に探龍釣磯集等がある」の誤植かな?

このあいだ『國華』1500号「日本・東洋美術の伝統」特輯号に、尾形光琳筆「孔雀立葵図屏風」(アーティゾン美術館蔵)を紹介したとき、立葵の美しさをたたえた徐寅の五言律詩「蜀葵」を取り上げました。『國華』では真面目に読み下しにしましたが、この「饒舌館長」では戯訳の方でした( ´艸`) 僕は静嘉堂文庫で所蔵する康熙版『全唐詩』でこれを確認したのですが、ついでに徐寅のほかの詩も、チョット拾い読みしてみました。

2021年6月28日月曜日

徐寅・夏の詩1

徐寅は中国のちょっとマイナーな詩人です。愛用する近藤春雄編『中国学芸大事典』にも登場しないんですから。もちろん『諸橋大漢和辞典』には出ていて、次のごとき簡単な説明が加えられています。

五代閩の甫田の人。一に徐夤に作る。字は昭夢。唐の乾寧の進士。王審知に辟されたが礼遇されず、衣を払って去り、妻の月氏と偕に隠遁した。著に探龍釣磯等集がある。

 「五代閩の甫田の人」とありますが、唐の乾寧皇帝のとき進士に合格したわけですから、唐末五代の詩人というのも悪くありません。閩というのは今の福建省であり、そこに誕生した国です。王審知は、五代の後梁からここに派遣され、十国の一つとなる閩を建国した人だそうです。徐寅はこの王審知に取り立てられたものの、やがて冷遇されるようになったため、職を辞して隠棲したわけですが、<奥さんと一緒に>というのが、じつに素晴らしいじゃ~ありませんか。


2021年6月27日日曜日

青梅の季節4

 


盛唐・杜甫「梅雨」 *これは和歌のように読んでください。

  僕の住む成都・犀浦[さいほ]の道の辺に 四月になれば梅の実熟す

鬱陶[うっとう]しくそぼ降る雨に満々と 長江の水 流れゆきたり

  粗末なるカヤ葺き屋根は漏りやすく 雲・霧 垂れ込め晴れ間も見えぬ

  水中の蛟龍[みずち]喜び水面は 岸辺に沿って渦巻いており

                

2021年6月26日土曜日

青梅の季節3

 

南宋・趙師秀「客と約す」

  梅の実 黄色になる季節 みんなの家も梅雨[つゆ]に入る

  池の堤にゃ草茂り 蛙の声があちこちで……

  約束してた友だちは 夜中を過ぎてもまだ来ない

  一人パチリと碁石 打ちゃ 刹那に灯心 燃え落ちる

2021年6月25日金曜日

青梅の季節2

 

  渡辺英喜さんの『 漢詩歳時記』(新潮選書 1992年)は愛読書の一つですが、その「夏」の章には、梅の実が熟す季節をたたえた詩が3首も採られています。中国の文人も「花より団子」だったのかな( ´艸`) またまたマイ戯訳で紹介することにしましょう。

南宋・曽幾「三衢[さんく]道中」

  梅の実 黄色に色づいて 毎日 空は晴れ渡る

  流れを舟でさかのぼり 帰りは歩いて山道を……

  緑の木陰は涼しくて 同じだ‼ 舟で来たときと

  ウグイス四・五回ホーホケキョ 聞こえたことだけ違ってる

2021年6月24日木曜日

青梅の季節1


  先日、静嘉堂文庫美術館の通用口のところに、バケツ一杯の青梅が置いてありました。青梅というより、チョット熟した感じで、陰翳に富む(!?)靴脱ぎ場で微光を放っていました。美術館の南斜面は立派な梅林になっていて、シーズンの2月から3月にかけては呼び物の一つになるのですが、こんなみごとな実がなるとは、これまで知りませんでした。

梅は花も素晴らしいけれど、ヤッパリ実ですよね。いま僕は食後酒に少しだけ梅酒をやっています。義理のアネキが、2008年に漬け込んだことをスッカリ忘れていて、断捨離をやろうと思ったら出てきたそうです。梅酒も13年物となると、さすがに旨い!! ときどき和食レストランで、食前酒に梅酒を出すところがありますが、僕的にいえば、食後酒の方がずっといいように思います。

ヤジ「オマエはヤッパリ梅も花より団子というわけか!! いや、団子ならまだいいけど、結局オチは酒に行っちゃっているじゃないか!!

 

絶滅写真作家(!?)杉本博司さんの魅力を改めて感じさせてくれる特別展が竹橋で開催中です!!13

  しかし もう10回を越えてしまいました。しかもこのあとに、 ぜひ 紹介したい展覧会や チョッと書いておきたいことが 目白押しです 。「杉本博司 絶滅写真」 へのオマージュ はこのあたりで 中締め にしたいと思います が、改めて杉本さんにお礼申し上げたいことが あります。   ...