明けましておめでとうございます。
今年も「饒舌館長ブログ」をよろしくお願い申し上げます。
今年の年賀状は根来塗の「湯桶」(東京国立博物館蔵)をフィーチャーしました。パクリましたという方が正しいかな( ´艸`) もちろん今サントリー美術館で開催中の特別展「NEGORO 赤と黒のうるし」にちなむモチーフです。ブッチャケをいえば、「饒舌館長ブログ」でこれを取り上げ、独断と偏見を連載中だからです。この「2026謹賀新年」のあとも、まだまだ続く予定ですが……。
お正月にちなんで、松の内は春の花をたたえた漢詩を紹介しましょう。もちろんいつものマイ戯訳、出典は渡部英喜さんの『漢詩花ごよみ 百花譜で綴る名詩鑑賞』(亜紀書房 2017年)です。去年も本書の巻頭から春の花を詠んだ5首をポストしましたが、それに続く7首です。
唐・王維「鹿柴」<苔>
人影みえず山さみし
話し声だけ聞こえ来る
夕日が森に差し込んで
また照らしてる青苔を