しかし間もなく、「美術品は所蔵館で 地酒はその土地で」を絵金で体験することになりました。辻惟雄さんが主宰していた「かざり研究会」が、土佐へ絵金を観に行くことになったからです。「絵金まつり」の幻想と妖艶は、今でも忘れることができません。
高知県立美術館を訪ね、鍵岡正勤館長の解説を聞きながら拝見した絵金の作品では、顔貌描写をはじめとする描線の流麗と精巧に魅了されました。しかしその後も、そのままに打ち過ぎてしまったので、今回はチョッと真面目に(!?)考えてみようと思って、内覧会に出かけたのでした( ´艸`)
「僕の一点」は芝居絵屏風「鎌倉三代記 三浦別れ」(香南市赤岡町本町一区蔵)ですね。話の内容は鍵岡正勤監修『絵金 闇を照らす稀才』(東京美術 2023年)を引用させてもらうことにしましょう。