140万アクセスを突破しました❣❣❣皆さんありがとうございました❣❣❣

2020年4月30日木曜日

シルバー川柳4




 ④目には蚊を 耳には蝉を 飼っている

僕の大好きな文人画家に田能村竹田がいます。「饒舌館長」にも何回かアップした画家ですから、ご記憶のある方もいらっしゃるでしょう。この竹田が尊敬する伊藤鏡河と古田含章という人に宛てた手紙が思い出されます。竹田は「目は常に華を見て、飛蝿貫珠、咫尺の外は弁知すること能わず。耳また能く鳴り、隠々として声あり、時に大、時に小、雷の如く、蚊の如く、膿を出すこと、一日に両三次、或いは三四日に一次なり」と、自分の病気を耽美的に表現しています。まるでこの竹田を川柳に詠んだような一句ですね。もっとも竹田の場合、目には華と蝿、耳には蚊で、ちょっと違っていますが……。その結果、「耳遠く オレオレ詐欺も 困り果て」ということになって、わざわい転じて福となるわけですね。オレオレ詐欺といえば、名句「オレオレに 亭主と知って 電話切る」があります!!

 

2020年4月29日水曜日

シルバー川柳3



③大事なら しまうな二度と 出てこない

「万歩計 半分以上 探し物」に対する返歌というか、アンサーソングというか、これでワンセットというか……。いずれにせよ、「認知症」というとちょっとオーバーですし、「ボケ」は差別用語らしいので、「物忘れ」がいいと思います。

今や川柳の一大ジャンルを形成するのがシルバー川柳です。社団法人全国有料老人ホーム協会+ポプラ社編集部で作ったシルバー川柳集も、第8集まで達したようです。僕が持っているのは第1集だけですが……。

しかもアマゾンで検索すると、このほかに別のシリーズもあるようで、國華編輯委員としてはうらやましい限りです(笑) こんなシルバー川柳のライトモチーフこそ、「物忘れ」ですね。いまは亡き赤瀬川原平さんが、物忘れを老人力といって称えたのはすばらしいことでした。 

2020年4月28日火曜日

シルバー川柳2



 ①万歩計 半分以上 探し物

確かにそうですね。このところ在宅勤務で時間もたっぷりあるため、たまっていた『國華』の解説を数編まとめて書きましたが、ワープロの前に座っている時間より、本や資料を探している時間の方が長いような気がします。それでも結局見つからず、ソラで書いちゃったところもあります(笑) 類句に「探し物 ようやく見つけて 置き忘れ」がありますが……。

 ②忘れえぬ 人はいるけど 名を忘れ

このところ僕も、日一日とひどくなる感じです。少し前は外国人の名が出てこなくて困りましたが、最近は日本人の名もよく出てきません。やがて女房の名が出てこなくなり、ついには自分の名も出てこなくなって、名前なんか一切必要のない世界へ旅立つのでしょう。
*上の写真は『國華』最新号です。「琉球美術特輯号」かと思いきや、これが「円覚寺の開創特輯号」なんです。でも清水真澄さんの巻頭論文+作品解説の充実度はバッチリ、絶対オススメですよ❣❣

2020年4月27日月曜日

シルバー川柳1




 朋友・薮本俊一さんが、奥様のお友達が大切にされているという「座右の銘(シルバー川柳)」64首のリストを贈ってくれました。僕はよく口演でサラリーマン川柳を引いて笑いをとるんです。

30年以上にわたり年一度、第一生命保険が発表していて、間もなく第33回が発表されるはずの俗称サラセンです。しかしいつも決まったヤツを使うので、もう少し持ちネタを増やしたらどうなんだと、薮本さんが心配してくれたのかもしれません( ´艸`)

市井のごく普通の人が、こういうユーモア文学を創り出すんですから、日本は文学の国だと誇りたい気持ちになります。新聞の投書歌壇はいうまでもなく、『万葉集』にみる防人の歌以来の伝統が、今も生きているんです!!

この64首からマイベストテンを選んで、僕の評釈(?)とともに紹介することにしましょう。ただしこれはリストの順にアップしたもので、1位→10位というわけじゃ~ありません。

2020年4月26日日曜日

国立新美術館「古典×現代2020」6



それは会場を圧するごとく堂々と屹立していますが、カタログには間に合わなかったのでしょうか、会場でしか見られません。「対決 巨匠たちの日本美術」展では、「円空VS木喰」だったなぁなどと思い出しながら、あるいは偶然とも思われる木目の神秘に、僕は見惚れていました。

「ZIPANGUⅡ」でアーティスト・トークをお願いしたのは、山口晃さんと鴻池朋子さんだけでしたので、今回はじめて棚田さんとお会いする機会を得ることになりました。その特別展以来、ずっとあこがれてきたアーティストに直接お会いでき、作品を前にお話を聞くことができたのは、望外の喜びでした。

さすがに今日はレセプションなど一切ありませんし、誰かを誘うのも気が引けます。酒仙館長も見終わるとソク六本木駅へ向かったことでした。(笑)

2020年4月25日土曜日

国立新美術館「古典×現代2020」5



薬師如来の仏師も、円空も、棚田さんもみんな木目の素晴らしさに魅了されています。それだけではありません。大地から天に向かって伸びていく木の生命力、さらにいえば木の聖性に魅了されています。あるいは、畏怖を感じているといった方が正しいかもしれません。

とくにそれは、円空仏と比較するとよく分かります。円空仏も棚田彫刻も、台座から一本の木で彫り上げたものが多いのです。真の意味で一木造りであり、そこには樹木に対する尊崇の念が存在するといっても過言じゃ~ありません。

棚田さんはこの特別展に向けて、文字通り特別に目玉ともいうべき大きな「宙の像」を彫り上げてくれました。

2020年4月24日金曜日

国立新美術館「古典×現代2020」4



この特別展にちなんで、急遽「ZIPANGU――日本美術の視点から――」という講演をやることになりました。そのころはまだ「口演」ではなく、真面目に「講演」と銘打っていました(笑) 

主催のABS秋田放送が考えてくれたのは、「ジパング秋田展に河野元昭が緊急参戦。美術史家が現代アートを斬る?」という、ちょっと恥ずかしいようなキャッチ・コピーでした。

僕は神護寺の薬師如来立像や円空仏と、棚田さんの作品の間に、呼応する美意識が存在することをしゃべったのです。木という材質それ自体の美しさを活かそうとする感覚――僕がいうところの素材主義によって、両者は強く結びついています。さて、木にはあって、大理石にも銅にも漆にもないものは何でしょうか? それは<木目>です。

江戸東京博物館「江戸博×出光コレクション初共演 浮世へのいざない」6

   伊勢地方では、昔松阪町殿町に住んでいた徳川紀州藩士、継松栄治がカワラナデシコ(カラナデシコの誤り?)を栽培していたところ、偶然花弁の長い変種が発現した。これを改良したのが伊勢撫子のはじめと主張する 人 もある。  嵐冠十郎が持ち上げているのは イセナデシコ じゃ ~ ありま...