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2025年4月17日木曜日

クリス&クルス『芸術家伝説』4

 

『芸術家伝説』のドイツ語初版は1934年に出版されましたが、1989年に至って日本語版がぺりかん社より上梓されました。翻訳の労をとったのは大西廣先生、越川倫明さん、児島薫さん、村上博哉さんでした。しかし単なる翻訳本ではありませんでした。例えば小見出しを加えて日本人が読み易いようにしているのですが、最大のバージョンアップは大西先生が「日本・中国の芸術家伝説」を巻末に加筆したことでした。

いや、加筆なんていうもんじゃ~ありません。古代から近世に至る日中芸術家の伝説――人口に膾炙する伝説から誰も知らないような伝説まで87項目、総数にすればおそらく倍以上の伝説が広く渉猟され、大西先生のコメントが加えられているんです。ページ数にして66ページ、1冊の本になりそうなボリュームです。しかも各項目の下に対応するクリス&クルツ原本のページが添えられているので、東西芸術家伝説の比較が容易にできるようになっています。

*「饒舌館長ブログ」では幽明界を異にされた研究者のみ「先生」とお呼びし、お元気な方はひとしなみに「さん」にしています。「辻惟雄さん」というように……。


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