作品調査のあとで杉本さんからは、「劇場」シリーズの何点かを見せていただきました。面白い作品だなぁとは思いましたが、あのとき1枚譲ってもらっておけば今ごろは……( ´艸`)
「杉本博司 絶滅写真」の見所はもう一つあります。すべての作品に1首ずつ、杉本さんが自作の狂歌を添えているんです。これがじつにおもしろいんです。ただおもしろいだけじゃ~ありません。コンセプチュアルアートとして見るとチョッと難解である作品への導火線、ブッチャケをいえば香具師やしの前口上みたいな効果を発揮しているんです。
そこに日本美術における文学との抜き差しならぬ伝統、あるいは骨肉化した詩画一致的美意識、さらに純粋美術をも生活美術化しようとする歴史的ベクトルを読み取ることも不可能ではないでしょう。僕が選ぶ杉本絶滅写真狂歌ベストスリーは……。

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