2026年2月9日月曜日

北斎をネタにした斬新な見方の浮世絵版画展が今すみだ北斎美術館で開催中❣❣❣16

  「清少納言×在原業平」は恋のペアです。清少納言は平安時代の女房なのに、「詩哥写真鏡」では中国の景になっていますが、これには理由があります。「百人一首」に採られる清少納言の「夜をこめて鳥のそらねははかるともよに逢坂の関は揺るさじ」がテーマになっているからです。この一首を久保田淳さんは、つぎのように訳しています。

あの孟嘗君もうしょうくんの食客のように、まだ夜明けまで間があるのに、偽って鶏鳴の真似をしても、おろかな函谷関かんこくかんの関守ならばともかく、逢坂の関の関守は、まさか旅人の通り過ぎるのを許しますまい。――わたしはだまされて、たやすく戸を開けてあなたと逢ったりはいたしませんよ。

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北斎をネタにした斬新な見方の浮世絵版画展が今すみだ北斎美術館で開催中❣❣❣18

    清少納言の歌は、有名な中国の故事を下敷きにしていましたから、そちらの方を取り上げて描けば問題なかったのです。しかし重要なのは、函谷関と中国の関守を描きながら、真の主題は清少納言の 相聞歌 であったという点です。 もっともこれは 、藤原行成と 恋人同士 を気取って詠んだ 戯...