太田記念美術館「鰭崎英朋」<7月21日まで>
鰭崎英朋? 知っている方は多くないでしょう。「ひれざきえいほう」と読みます。僕の持っている『広辞苑』電子辞書で「ひれざきえいほう」と入れると、「鰭酒」と出てきて「鰭崎英朋」は出てきません(!?) この「饒舌館長ブログ」でお馴染みの『新潮世界美術辞典』にも出ていません。僕もチョッとお手伝いした大修館版『原色浮世絵大事典』にも国際浮世絵学会編『浮世絵大事典』でも無視されています。
最初に僕が鰭崎英朋の名を知ったのは、鏑木清方の『こしかたの記』を読んだときでした。僕のまったく知らない画家を、清方がとても褒めているので印象に残ったのです。清方は「烏合会」の章に、つぎのごとく英朋の思い出を書いています。なお読みやすいように、漢数字はアラビア数字に直しましたのでお許しください。
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