ただし上江洲さんは、猫を単体で図像化し「神猫図」と称し伝え来た理由は、今後の課題であると述べています。まだ不明のようですから、断定は差し控えるべきかもしれませんが、暁斎により描かれたのが、神猫のイメージを身にまとう猫であったことは間違いないと思います。
本展のチーフキューレーターをつとめた池田芙美さんは、つぎのように興味深い指摘を行なっています。
落款が金泥で入れられており、特別な注文品であった可能性がある。本作とほぼ同構図の《菊花白猫図》(個人蔵)が知られており、河鍋暁斎記念美術館が所蔵する下絵の添え書きから、吉原の妓楼の発注品であったことがわかっている。
池田さんのおっしゃるとおり特別注文品なら、我が愛猫「タビ」じゃ~役不足で、神猫こそふさわしいということになります( ´艸`) ここで頼山陽の漢詩「猫を獲るを喜ぶ」をマイ戯訳で紹介することにしましょう。以前紹介した、揖斐高さんの『江戸漢詩の情景』<岩波文庫>によって知ることができた、山陽のすばらしいネコ詩です。賛酒詩にならって「賛猫詩」と呼びたいと思います。

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