唐寅「花下酒を酌む歌」(続)
来年の今日この花が 咲いているかは分からない
今日 来年のことなんか 誰にもまったく分からない
測りがたきはこの自然 しょっちゅう風吹き雨も降る
予測不能だ 人生も 挫折・蹉跌はしょっちゅうだ
しかし自然と人生が 同じだというわけじゃない
自然は輝く春光で 人生――流水ごときもの
育てることが難しく 花期も短い名花だが
人も少年老い易く 若いころには戻れない
花の下にて日々陶然――そうはいくまい人生は
それゆえ花は人生が 馬鹿げたものだと笑ってる
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