2021年11月17日水曜日

菱川宗理筆「娘に猿図」5

 
 ところで白痴美といえば、僕らの世代がすぐ思い出すのは、何といっても嵯峨美智子ですね。本当にきれいだった!!――と書いてから、ネットで「嵯峨美智子 白痴美」で検索をかけてみたのですが、うまくヒットしませんでした。しかし、かつて誰かが嵯峨美智子の美しさは白痴美であると書いていたことは、絶対確かです――絶対確かだと思います――絶対確かなような気がします() 

もっとも、ウィキペディアのお陰で、先日お亡くなりになった瀬戸内寂聴さんの小説『女優』が、嵯峨美智子をモデルにしたものであることを、はじめて知りました。嵯峨美智子は世の常識にとらわれない、破天荒ともいうべき女優でしたから、寂聴さんはみずからを重ね合わせつつ筆を進めたのかもしれません。

 

1 件のコメント:

  1. 違和感があると思って確認したのですが、嵯峨「三」智子ですよね

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根津美術館「唐絵」5

とくに応永年間、熱狂的 に愛好されたので、応永詩画軸 などと呼ばれることもあります。 詩画軸のことを勉強するときには、必ず『禅林画賛   中世水墨画を読む』 ( 毎日新聞社 ) という本を手元に置かなければなりません。そして監修者である島田修二郎先生の論文「室町時代の詩画軸につい...