150万アクセスを突破しました❣❣❣皆さんありがとうございました❣❣❣

2026年10月27日火曜日

繭山龍泉堂(Ryusendo Gallery)「宋磁」6

 

手の切れるような宋の白磁や青白磁(影青いんちん)がすばらしいことはいうまでもありませんが、その対極にあるような茫洋たる美にとても心惹かれるのです。緑彩を加えられたイッチン――搾り出し技法による線は、もとになった皮袋の縫い目を思い出させてくれます。

これと同工異曲の作品がMOA美術館に収蔵されており、三上次男編『世界陶磁全集』13(小学館 1981年)に「白地緑彩皮嚢壷ひのうこ」として載っています。いまは亡き矢部良明先生の解説によると、これまた11世紀ですが、この種の遼陶は類品が少ないそうですから、繭山龍泉堂本とMOA美術館本が双璧となるのではないでしょうか。

もっとも前者は、下膨れしたフォルムが豊かな安定感を生み出しているのに対し、後者はそれを洗練させて軽快感へとメタモルフォーゼさせているようです。女性に例えれば豊満なる美と柳腰の美であるなどといったら、キョウビ問題かな(´艸`) 


0 件のコメント:

コメントを投稿

繭山龍泉堂(Ryusendo Gallery)「宋磁」7

   僕のみるところ、 繭山龍泉堂本とMOA美術館本は 同じ11世紀でも 、 前半と後半に分かれるのではないでしょうか。 なお、この種の遼陶は もともと 中国で 皮嚢壷あるいは仿皮嚢壷と呼ばれ ましたが、上部の取 っ 手部分が鶏 のトサカ に似 ている ため、日本で鶏冠壷と称 す...