千社札は江戸文化を象徴する文物です。パクストクガワーナが千社札に凝縮しています。基本的に庶民文化であり、生活美術だからです。楽しむ宗教であり、旅の安全により担保されているからです。交換会により普及し、連により洗練が進んでからです。
それが熱狂を帯び、寛政11年7月には幕府から取締りの法令が出されるようになります。日本浮世絵協会編『原色浮世絵大事典』3には、「出版法令と取締り関係資料」が載っています。これがスゴク便利で、法令の概略が現代語で併記されているんです。
近頃千社参りといって、講中を組んで参詣し、札を張り歩く者がいるという。神仏を尊ぶ人までも同様にし、茶屋などへ寄って千社札を交換、なかには世話人となって金を集め、手広く千社札を張るのを誉れとさえ思っている者もいるようだが、よからぬことである。以後これらのことは禁止する。

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