2026年1月4日日曜日

東京国立博物館「博物館に初もうで 午――神と人をつなぐ祈りのかたち」続

  

 杜甫が名将・高仙芝こうせんしの所有する名馬をたたえた詩が『唐詩選』にあります。「高こう都護とご驄馬そうば行」という七言古詩です。さすが杜甫と思わせる一首、これもマイ戯訳で……。 

  安西都護の高仙芝 乗る胡の国の驄馬あおうま 

  西から都へやって来て 一大ブームを巻き起こす 

  この馬 久しく戦陣で 無敵を誇り 飼い主と 

  心を合わせて数々の 大きな戦果を挙げてきた 

  功成余生を安穏に 過ごさせようとの配慮にて 

  足取り軽く遥かなる 流沙りゅうさの西から旅枕 

  うまやで飼ってもらうこと 拒否するようなその雄姿 

  あの戦場の勝ち戦 誇って勇むような覇気はき 

  足先 短く 蹄つめ厚く あたかも鉄で出来てるよう 

  この足 何度も踏み割った 交河こうがの分厚き氷さえ 

  走れば毛並みの色 混じり 全身 雲に包まれる 

  万里の道を疾駆して 初めて血の汗 流すのだ 

  都のイナセな若者も 恐れて乗ろうとしないのは

  そのスピードが稲妻の ようだからだよ――皆が知る 

  青い手綱を首に掛け 主人のもとで老いてくが 

  いつか横門おうも出て再度 獅子奮迅の時あらば!! 

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