2025年11月18日火曜日

日本台湾水墨作家交流展・第31回千墨会小品展6

  

 『陸游集』では3句目が「風林一葉下」となっていますが、蘇さんは「楓林一葉下」とされています。詩中一点の朱といった感じになりますが、蘇さんがあえてにされたか、あるいはになっている版があるのでしょう。 

少なくとも唐詩では、版により字が異なっていること珍しくありません。なかには作者まで違っていることがあるです。例えば『唐詩選』に載る張謂の「喬琳に贈る」という七言古詩は、劉シン虚という人の作とも言われているそうです。また『唐詩選』で駱賓王の作となっている「霊隠寺」という五言排律は、実際のところ宋之問のだそうです。もっとも駱賓王作、ある逸話から生まれた異説のようですが……。 

蘇さんにしたがって「楓」を採れば、「楓林の真っ赤に染まった一葉ひとは露けし草にすだく虫たち」となるでしょう。これまた素晴らしいですね!! 

0 件のコメント:

コメントを投稿

北斎をネタにした斬新な見方の浮世絵版画展が今すみだ北斎美術館で開催中❣❣❣6

 しかも、源融は先の一首からも想像されるように、陸奥に関心を寄せ、塩竃 しおがま の浦をしのんで難波の浦から邸内の池へ海水を運ばせ、塩を焼かせて楽しんだことになって います。異郷への興味という点で、 日本へ関心を寄せた 唐の皇帝や 白楽天とも 微妙に 通い合うのです。 さらに両者...