もちろん早田氏は、自分の個性と立ち位置をよくわきまえていました。秋山庄太郎氏との対談では、つぎのように語っています。
僕は職人で、庄ちゃん(秋山)は野人でね。僕なんかもたくさん撮っていると、きれいに撮るばかりでなく、今度はもう少しアーティスティックに撮りたいな、という気持ちがしょっちゅうあった。だけど、なかなかねぇ。
職人――素晴らしいじゃ~ありませんか。言うまでもなく東洲斎写楽はすごいけれど、初代歌川豊国も同じようにすごい浮世絵師だったと思います。しかも早田氏は仕事がなければ、パーティやゴルフ、麻雀、釣りに寸暇を惜しんで出かけていたと、長男の写真家・橘牧男氏が思い出を語っています。これはもう人生の達人と呼ぶべきです!! 素晴らしい一生を送った写真家だったのです!!
0 件のコメント:
コメントを投稿