「教えてください寿老人 いかに除かんこの愁い」
老人笑って「我を見よ 髪の毛すべて真っ白だ
ましてオマエの人間界 除去する術すべなどあるもんか
だが妙案を君がため!! 飲んで赤子あかごに返るんだ!!
自他の区別は三杯で 毀誉きよは五杯で忘却せん
そうすりゃ<道>に通じるし 月日も自由にできるんだ
ただ酔っ払え!! 醒めちゃダメ すすり泣いても効果なし
すぐに帰って酒を買え!! この言げん帯に書いておけ!!」
いまだ原文にあたるチャンスがなく、湯原かの子さんの『絵のなかの魂 評伝・田中一村』<新潮選書>(新潮社 2006 年)から引用して、このエントリーを締めくくることにしましょう。といいつつ、もうチョット続きますが……。 朝と夕に訪れる、昼と夜のはざま、暗から明に、明から暗...
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