2024年1月4日木曜日

2024謹賀新年4

 

 お正月といえばお酒ですが、もちろん市河寛斎も大すきだったようです。五言古詩「白髪の歎き」は老いを歎く詩ですが、寛斎の真意は賛酒にあったんじゃないのかな()

 白髪――どこから生えてくる? 四十で初めて櫛に見る

 日に日に一本また一本 白く染めきて愁えしむ

 加齢 病気につけ込んで 増やされそのうち胡麻塩に……

 月日は流れて七十歳 とうとうこんなに真っ白に……

 偉くったって免れず 金があっても許されず

 <唯一この世で公平だ> この格言は嘘じゃない


0 件のコメント:

コメントを投稿

鎌倉国宝館「扇影衣香」4

          目出度い雪が彼方まで 驚くほどに降り積もり     目出度い雲が天上の 果てまで暗く してる けど     地上はまるで満月の 夜かと疑う明るさで     山には白雲 棚引いて きらめく朝日を 浴び てる よう     舞うがごとくに降る雪は ひらひら 散って...