2023年12月23日土曜日

銀座メディカルビル「李焱画展」4

 

大作から小品まで、抽象から半具象まで、寒色系から暖色系まで、刺激される官能のなかに理性を秘めた李焱ワールドが、醒めた陶酔へ見るものをいざなってくれます。「僕の一点」は蛾を描いた小品でしたが、『國華』へ向かうタクシーのなかで聞くと、辻惟雄さんもこれがイチオシとのことでした。つまりそれは奇想美と琳派美のマリアージュになっているんです(!?)

カタログには辻惟雄さんと島尾新さんが、李焱さんの博士論文にも目配りを利かせ、魅力的な分析を行ないながら推薦の辞を寄せています。なお、年明けの129日から22日まで、虎ノ門森ビル1階の中国文化センターで、「多摩美術大学大学院博士展――第1期・第2期博士号取得者による展覧会――」が開かれるそうです。李焱さん、そこでまた是非お会いしましょう!!


0 件のコメント:

コメントを投稿

出光美術館「トプカプ・出光競演展」2

  一方、出光美術館も中国・明時代を中心に、皇帝・宮廷用に焼かれた官窯作品や江戸時代に海外へ輸出された陶磁器を有しており、中にはトプカプ宮殿博物館の作品の類品も知られています。  日本とトルコ共和国が外交関係を樹立して 100 周年を迎えた本年、両国の友好を記念し、トプカプ宮...