2023年12月24日日曜日

日比野秀男『渡辺崋山』5

 

日比野秀男さんが『渡辺崋山――秘められた海防思想』を出版されたとき、編集を担当したブリュッケの橋本愛樹さんから、その書評を雑誌『日本の美学』24号に書いてほしいと頼まれました。僕は日比野さんの独創的な崋山海防思想を紹介しながら、美術史関係者に限らず、多くの歴史ファンにも読んで欲しいと祈念しました。

しかし当然のことかもしれませんが、本書には僕の大好きな「校書(芸妓)図」がチョットしか論じられていなかったので、ぜひ日比野さんの見解をもっと聞いてみたいと思いました。その書評を書いたのは、ちょうど1995年秋から冬にかけ、香港大学で日本美術史を講じていたときだったので、そのときの見聞をもって〆としたんです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

出光美術館「トプカプ・出光競演展」2

  一方、出光美術館も中国・明時代を中心に、皇帝・宮廷用に焼かれた官窯作品や江戸時代に海外へ輸出された陶磁器を有しており、中にはトプカプ宮殿博物館の作品の類品も知られています。  日本とトルコ共和国が外交関係を樹立して 100 周年を迎えた本年、両国の友好を記念し、トプカプ宮...