2023年11月11日土曜日

サンリツ服部美術館「琳派」4

西本願寺といえば、光琳の筆になる「夢中富士図」が思い出される。左半分には簡略な筆致で富士の高嶺を描き、右半分には光琳みずからが、次のような賛を加えている自画賛物である。

元禄十二卯年正月九日夜、夢中ニ西本願寺江召して、御前ニて御放(話)之序ニ何方へも不参候哉ト御尋アリ。申上ルニ此中夢ニ江戸へ参候と申上候へば、それは富士を見つらんト仰られし。如何にも見申候ト申上候へば、それはよき夢なり、急ギ書写可致由、任仰ニ折節御前に有し物包たる料紙ニ如此ニ富士を書写いたし候へば、又是も夢中の事也。

正月十日朝                      光琳書(花押)


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