2023年10月21日土曜日

出光美術館「江戸時代の美術 『軽み』の誕生」4

何か両者を一緒にして、江戸絵画すべてを言い表す言葉はないものでしょうか。よく僕は「江戸絵画は写実と心象の均衡だ」と言うんですが、これじゃ~キーワードになりません。ずばりワンワードじゃなきゃ人口に膾炙しません。

しかし奇想派のチャンピオンである伊藤若冲だって、晩年に描いた掛幅水墨画には、「軽み」の美しさを生かしたような作品がたくさんあります。「軽み」は奇想派を含めた、江戸時代絵画の総体を象徴する言葉と見なしてよいのでしょうか。

こんなことを考えながら、あるいは出光美術館コレクションとなった、かの伊藤若冲筆「鳥獣花木図屛風」を思い出しながら、「江戸時代の美術 『軽み』の誕生」展の会場を巡るのも、きっと楽しいことでしょう。

 

1 件のコメント:

  1. 初めてコメントさせて頂きます。
    非常に興味深く拝読いたしました。
    「軽み」という言葉の重さをしみじみと考えさせられました。実に奥深いですね。まさに江戸時代文芸のダイバーシティーを象徴するワンワードですね。

    返信削除

今や北斎・広重とともに「風景版画の3H」とたたえられる川瀬巴水を中心とする新版画展が三菱一号館美術館で開催中です!! 14

  川瀬巴水は「サウダーデの風景版画家」 と呼ばれるべき です!!  しかし その理由はもう一つあります 。 モラエスが 「 芸術と文学 」 の章に 、つぎのごとく書き記しているからです。   ふんだんに日本の土地を ゆさぶって家屋を倒壊させる地震には、日本は家屋をふたたび廃墟か...