2023年1月6日金曜日

和漢朗詠集・酒6

 

静嘉堂本『倭漢朗詠抄』をみると、中国からもたらされた唐紙に、日本の絵師が金銀泥で花鳥を描き加えています。基底をなすマテリアルの料紙自体が、日中のコラボレーションになっているじゃ~ありませんか!! 

令和5年癸みずのと卯のお正月は、『和漢朗詠集』から気に入った詩歌を選び、川口久雄先生の現代語訳にしたがって戯訳をほどこしつつ過ごしましたが、巻下の「酒」部に挙げられる漢詩11首はとくに推敲を重ねました。何しろお屠蘇に始まり日本酒、ウィスキー、焼酎、シャンパン、ビールと、いろんな酒を味わいながらやったので、どうしても「酒」部に力が入っちゃったんです()

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京美術『日本視覚文化用語辞典』2

 本邦初の辞典がここに誕生したんです。しかも日本語のあとに、すぐれた英訳がついているから便利です。便利なだけじゃ~ありません。日本語と英語における視覚文化へのアプローチが意外に異なっていることが浮彫りになり、おのずとわが国視覚文化の特質といった問題へ導かれることになります。この質...