2022年12月31日土曜日

鈴木其一筆「風神雷神図襖」9

 

それにちなんで、NHK文化センターから宗達筆「風神雷神図屏風」について講演してほしいというオファーを受けました。僕は宗達・光琳・抱一・其一という4点の風神雷神図を比較しながら、それぞれの魅力と琳派の図様継承について講演することにしました――まだ「口演」は使っていませんでした() そして最後に、どの作品に一番惹かれるかアンケートを取ろうと考え、聴講者に挙手を求めました。

当然、宗達屏風だろうと思っていたのですが、驚いたことにもっとも多く手が挙がったのは鈴木其一の襖だったのです。伊藤若冲ブームに象徴されるがごとく、日本人の美的感性が大きく変化していることを実感させられた一瞬でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

今や北斎・広重とともに「風景版画の3H」とたたえられる川瀬巴水を中心とする新版画展が三菱一号館美術館で開催中です!! 3

    新版画は 明治42年 1909 京橋に渡邊版画店を開業した渡邊庄三郎による、文字どおり新しい時代の新しい版画です。 新版画の第1号ともいうべき、オーストリア人画家フィリッツ・カペラリの「鏡の前の女」が世に送り出されたのは 、 大正4年 1915 のことでした。ところで 6...