しかし原在正は、これを写生によって仕上げたのではありませんでした。父の原在中が大きな影響を受けたという円山応挙のネコ絵をパクッたんです。恩賜京都博物館編『応挙名画譜』(1936年)という古い図録に、応挙の「眠猫図」がモノクロ・コロタイプで載っています。
それを見ると、ネコの恰好から模様までソックリですから、在正がこれをもとにして描いたことは疑いありません。応挙はネコの脇にユキノシタを添えていますが、在正はこれをレンゲ草に変えただけなんです。
その棕櫚が「花木眞寫」に見出されることは、何と興味深いことだろうか。言うまでもなく「花木眞寫」は、豫樂院近衛家熙 (一六六七 ~ 一七三六)の筆になる植物寫生圖巻である。すでに源豊宗・北村四郎編『近衞豫樂院御畫 花木眞寫』(淡交社 一九七三年)が あつて 、私たちは大きな恩...
いつもブログを楽しみにしております。静嘉堂文庫リニューアルおめでとうございます。この可愛い猫がパクリだったとは!かなりショックです。静嘉堂文庫の原在明の猫はあまりの可愛さに会期中2回見に行きました。丸の内ではグッズにもなっていますが、あちらはオリジナルなのでしょうか?
返信削除漢詩戯訳も楽しみで饒舌館長さんの漢詩本出ないかなと期待しています。