しかし原在正は、これを写生によって仕上げたのではありませんでした。父の原在中が大きな影響を受けたという円山応挙のネコ絵をパクッたんです。恩賜京都博物館編『応挙名画譜』(1936年)という古い図録に、応挙の「眠猫図」がモノクロ・コロタイプで載っています。
それを見ると、ネコの恰好から模様までソックリですから、在正がこれをもとにして描いたことは疑いありません。応挙はネコの脇にユキノシタを添えていますが、在正はこれをレンゲ草に変えただけなんです。
一方、出光美術館も中国・明時代を中心に、皇帝・宮廷用に焼かれた官窯作品や江戸時代に海外へ輸出された陶磁器を有しており、中にはトプカプ宮殿博物館の作品の類品も知られています。 日本とトルコ共和国が外交関係を樹立して 100 周年を迎えた本年、両国の友好を記念し、トプカプ宮...
いつもブログを楽しみにしております。静嘉堂文庫リニューアルおめでとうございます。この可愛い猫がパクリだったとは!かなりショックです。静嘉堂文庫の原在明の猫はあまりの可愛さに会期中2回見に行きました。丸の内ではグッズにもなっていますが、あちらはオリジナルなのでしょうか?
返信削除漢詩戯訳も楽しみで饒舌館長さんの漢詩本出ないかなと期待しています。