「僕の一点」は「芥屋大門けやのおおと画賛」ですね。芥屋は福岡県の北西、糸島半島の西側にある町です。そこに絶景として知られる玄武岩の海食洞――海流や波浪の侵食作用によってできた巨大な洞穴があります。芥屋けやの大門おおとと呼ばれ、観光人気スポットとなっているそうですが、饒舌館長はまだお訪ねしたことがありません。
仙厓はこの絶景に興味を引かれたらしく、一生懸命、写生的に描こうとしています。真景図だといってもいいでしょう。いわゆる禅画調の仙厓画に馴染んだ眼には、仙厓と見抜けないのではないでしょうか。
この 10 図 には重郭栞 形 じゅうかくしおりがた の題箋 だいせん があって、そのなかに「詩哥写真鏡」という揃い物の タイトル と、それぞれの画題が彫られています。その題箋の位置に注意してみ ると、右上にあるもの5枚と左上にあるもの5枚に分かれます。 先の5 セット...
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