「僕の一点」は「芥屋大門けやのおおと画賛」ですね。芥屋は福岡県の北西、糸島半島の西側にある町です。そこに絶景として知られる玄武岩の海食洞――海流や波浪の侵食作用によってできた巨大な洞穴があります。芥屋けやの大門おおとと呼ばれ、観光人気スポットとなっているそうですが、饒舌館長はまだお訪ねしたことがありません。
仙厓はこの絶景に興味を引かれたらしく、一生懸命、写生的に描こうとしています。真景図だといってもいいでしょう。いわゆる禅画調の仙厓画に馴染んだ眼には、仙厓と見抜けないのではないでしょうか。
口では理屈を滔々 とうとう と こねるがすべて受け売りで たった一つの経典を 後生大事にあくせくと…… 四角と丸い器では もともとならないワンセット 世間の奴らの毀誉褒貶 きよほうへん かまびすしいこと限りなし ある日 厳しい譴責 けんせ...
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