応挙筆「睡猫図」に加えられた国井応陽の紙中極め「祖応挙翁之真蹟 保可以 無疑矣」について、二人の方からご意見が寄せられました。一つは「疑い無きを以て保つべきなり」と読むべきだろうという佐藤康宏さんからのメッセージです。趣旨は僕の第一案「保つべし 以て疑い無し」と似ていますが、グッとなめらかな読み下しになっています。
もう一つは、かつて中村賞でお世話になり、お名前もアップしたことがある中村まり子さんからで、「保可以」を中国語風に読むものです。「保パオ」は保証の意味にとり、「可以」はそのまま中国語の「可以カーイー」、つまりOKとするもので、合わせて「保証することができる」となります。
何と愉快じゃ~ありませんか!! これぞ漢字のおもしろさです!! 読み下し説、中国語説、万葉仮名説――正解がいくつあったって構いませんよ!! 僕が大学や大学院の入試で苦労した漢文のテストじゃ~ないんですから(笑)
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