その9年後、ロンギさんは”Forty-five Years in Asian Art”という豪華図録を私家版として出版されました。応挙の「睡猫図」がカラーで収められたことは、言うまでもありません。現在はラリー・エリソンという方のプライベート・コレクションになっているようですが、いつか『國華』にチャンと紹介したいなぁと思っています。
在正の「猫図」を応挙の原本と比べてみると、応挙はネコの柔らかさに、在正はそのフォルムにもっとも強い関心を向けているような感じがします。「美をつくし」展の会場でこの「猫図」にはじめて触れながら、饒舌館長は改めて原在正という画家に興味を掻き立てられたのでした。老躯に鞭打って調べ始めてみるかな(笑)
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