あるいは、田沼武能先生がスチール写真に小さな動きを加えようとされたのでしょうか。その傑作は、これまた大好きな「佐藤春夫」と「小松均」ですね。「佐藤春夫」は田沼先生にとっても自信作だったのでしょう、表紙に選ばれています。
しかし「小松均」も甲乙つけがたき一点だと思います。その取材ノートを引用させてもらうことにしますが、会ったこともない小松均画伯を彷彿とさせて、写真に劣らずいい文章だと、心を深く動かされます。
さらに「逢へらくは玉の緒しけや恋ふらくは富士の高嶺に降る雪なすも」というバージョンもあるそうです。つまり「あの子と逢う間の短さは玉の緒ほどにも及ばないのに、別れて恋しいことは、富士の高嶺に降る雪のように絶え間ないよ」となりますが、これじゃ~本展示とまったく関係なき一首になってしま...
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