あるいは、田沼武能先生がスチール写真に小さな動きを加えようとされたのでしょうか。その傑作は、これまた大好きな「佐藤春夫」と「小松均」ですね。「佐藤春夫」は田沼先生にとっても自信作だったのでしょう、表紙に選ばれています。
しかし「小松均」も甲乙つけがたき一点だと思います。その取材ノートを引用させてもらうことにしますが、会ったこともない小松均画伯を彷彿とさせて、写真に劣らずいい文章だと、心を深く動かされます。
もっとも「本能的な欲望を、そのまま無条件に肯定するわけではなく、欲望を一度は空として否定したのち、それが持つ本来的な生命力を取り出し、そこではじめて欲望の全面的な肯定が成り立つ」そうです。こういう付帯条件をつけられると、僕などはヒドク混乱してしまうのですが、一義的には本能的...
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