2022年3月9日水曜日

原在明のネコ絵5

 

その後、何点か原在明の作品を見る機会がありましたが、この「朝顔に双猫図」を凌駕するものはなかったように思います。

  ヤジ「それはオマエがネコ好きだからだろう!! いや、静嘉堂文庫美術館のディレク

ターをやっているからじゃないのか!!

先に、ネコ+蝶が長寿延命を寓意する、中国のお目出度い画題であることをアップしました。早くこの画題がわが国へ入っていたことは、室町時代の禅宗詩僧・万里集九が吟じた詩を集める『梅花無尽蔵』に、七言絶句「猫児双蝶図」が収録されることによって確認されます。

0 件のコメント:

コメントを投稿

根津美術館「唐絵」5

とくに応永年間、熱狂的 に愛好されたので、応永詩画軸 などと呼ばれることもあります。 詩画軸のことを勉強するときには、必ず『禅林画賛   中世水墨画を読む』 ( 毎日新聞社 ) という本を手元に置かなければなりません。そして監修者である島田修二郎先生の論文「室町時代の詩画軸につい...