その後、何点か原在明の作品を見る機会がありましたが、この「朝顔に双猫図」を凌駕するものはなかったように思います。
ヤジ「それはオマエがネコ好きだからだろう!! いや、静嘉堂文庫美術館のディレク
ターをやっているからじゃないのか!!」
先に、ネコ+蝶が長寿延命を寓意する、中国のお目出度い画題であることをアップしました。早くこの画題がわが国へ入っていたことは、室町時代の禅宗詩僧・万里集九が吟じた詩を集める『梅花無尽蔵』に、七言絶句「猫児双蝶図」が収録されることによって確認されます。
「僕の一点」は吉澤雪庵の「寒山拾得図」ですね。大きな絹本の掛幅 画 です。 右側の拾得 は岩を硯にして墨を摺り、左側の寒山は筆を右手に持って岸壁に文字を書こうとしています。拾得の後には、チョット羅漢のように見える豊干禅師が座って寒山の方を見ています。これを見てすぐ思い出すの...
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