2022年2月17日木曜日

追悼 柳孝一さん5

 

千載一遇とは、こういうことをいうのでしょうか。このシンポジウムに参加された柳孝一さんに、会場で許可をいただくと、終了後ニューオーリンズからニューヨークに飛び、憧れの山雪筆「四季花鳥図屏風」とごタイメ~ンとは相なりました。

柳さんのカタログから予想していたとおりの優品――いや、それを凌駕する傑作でした。性怠惰にして、結局原稿を書き上げて『國華』にアップしたのは、拝見してから3年も経った2005年のことでしたが、僕にとってこれまた忘れることができない國華紹介作品なんです。いま『國華』1315号を書庫から引っ張り出してきて眺め、あの日の柳さんを思い出しながら、これを書き終わろうとしています。

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京美術『日本視覚文化用語辞典』2

 本邦初の辞典がここに誕生したんです。しかも日本語のあとに、すぐれた英訳がついているから便利です。便利なだけじゃ~ありません。日本語と英語における視覚文化へのアプローチが意外に異なっていることが浮彫りになり、おのずとわが国視覚文化の特質といった問題へ導かれることになります。この質...