2022年2月16日水曜日

追悼 柳孝一さん4

 

そんなこともあって、山雪という画家に関心が高まっていたため、柳孝一さんの山雪屏風をぜひ見てみたいという気持ちが掻き立てられたんだと思います。しかしその作品は、はるか遠くニューヨークにあるんです!! 

 ところが幸運にも相前後して、米国ニューオーリンズの有名な日本美術コレクターであるカート・ギター夫妻から、「エンデュアリング・ヴィジョン 1720世紀の日本絵画」というコレクション展をニューオーリンズ美術館で開くという案内が届きました。併せて国際シンポジウムを企画したいから、ぜひ口頭発表をしてほしいという要請の招待状も一緒でした。あのハリケーン・イズドァーに巻き込まれて、生涯もっとも忘れがたいものとなった20029月のシンポジウムについては、いつか「饒舌館長」にもアップすることにして……。

0 件のコメント:

コメントを投稿

静嘉堂文庫美術館「静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝」2

   このような静嘉堂の社会的貢献――いまの言葉でいえばメセナとかフィランソロピーという視点も取り入れられています。単なる静嘉堂名品展ではありません。それは中心となってキューレーションを行なった学芸員・吉田恵理さんの功績です。   「僕の一点」は宮川長春の「形見の駒図」ですね。カ...