2021年12月16日木曜日

根津美術館「鈴木其一・夏秋渓流図屏風」2

 

しかし、もしさしたる感動を覚えない人がいたら、縁がなかったとあきらめてすぐ美術史から足を洗い、ほかの途へ進むことをお勧めします。世の中には、美術史以外にもおもしろいことがたくさんありますよ!! 

今や鈴木其一の評価や人気は、師の酒井抱一をしのぐものがあります。いや、人気だけに限れば、強い影響を受けた尾形光琳や、その光琳が私淑した俵屋宗達を凌駕しているかもしれません。この「饒舌館長」にも、たびたび登場する人気絵師です。

国内にある其一最大の傑作が、根津美術館所蔵の「夏秋渓流図屏風」です。この六曲一双屏風が、2020年、ついに重要文化財に指定されたんです。其一最初の重文です❣❣❣


0 件のコメント:

コメントを投稿

國華清話会2025年秋季特別鑑賞会3

   「僕の一点」は吉澤雪庵の「寒山拾得図」ですね。大きな絹本の掛幅 画 です。 右側の拾得 は岩を硯にして墨を摺り、左側の寒山は筆を右手に持って岸壁に文字を書こうとしています。拾得の後には、チョット羅漢のように見える豊干禅師が座って寒山の方を見ています。これを見てすぐ思い出すの...