2020年10月18日日曜日

葛飾北斎『万物絵本大全図』大英博物館蔵7

『月刊酒文化』という雑誌の200412月号に載ったものらしく、酒文化研究所の「酒文化論稿集」の一編として出てきました。酒文化研究所という公立のインスティチュートがあるのか、日本もなかなかやるじゃないかと思って調べると、酒のイベントなども仕掛ける株式会社でしたが……()

串田さんによると、儀狄は、殷の前にあった中国最古の王朝である夏[]にあって、初めて酒を造ったと伝えられている伝説的人物です。もっとも杜康という人とする説もあり、あるいは儀狄が発明し、杜康が改良したという説もあるそうです。

一方日本では、猿がつくる猿酒(ましら酒)から人間が学んで酒をつくり始めたということになっています。しかしこれは間違っていると思います。人間は猿の時代から酒を造っていた――これが正解です()

いずれにせよ、儀狄にまつわるエピソードの方がずっとおもしろいですよ。串田さんによると……。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

山種美術館「桜さくらSAKURA2025」7

今回は奥村土牛の傑作「醍醐」がポスターのメインイメージに選ばれ、目玉にもなっているので、とくに土牛芸術に力を入れてしゃべりました。もちろん大好きな画家でもあるからです。 遅咲きの画家といわれる土牛は、一歩一歩着実に独自の土牛様式を創り上げていきました。人の真似できない真なる創造的...