2019年5月23日木曜日

富士山世界遺産センター「徳川将軍と富士山」1


静岡県富士山世界遺産センター「徳川将軍と富士山」<526日まで>


 富士山が世界文化遺産に登録されたのを記念して、1年半ほど前、静岡県富士山世界遺産センターが富士宮にオープンしました。長く『國華』編集員として頑張ってくれた松島仁さんが、ここに奉職したので、ぜひ一度訪ねてほしいといわれていましたが、今日(515日)ようやくその機会が巡ってきました。

新幹線の新富士駅から、迎えのクルマで30分ほど走ると、浅間神社の堂々たる一の鳥居と、坂茂の印象的な建物が見えてきました。先日アップしたグッゲンハイム美術館からインスピレーションを得たのではないかと思わせる、逆三角形をした建物です。螺旋状のスロープを上りながら、壁面に映し出される富士山やそこからの風景をながめれば、もう本当に富士登山をやっているような気分になってきます。

企画展示室では、春季特別展「徳川将軍と富士山」が開かれていました。徳川幕府と江戸狩野の密接な関係を考究して、すぐれた業績をあげている松島さん渾身の企画です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

根津美術館「唐絵」5

とくに応永年間、熱狂的 に愛好されたので、応永詩画軸 などと呼ばれることもあります。 詩画軸のことを勉強するときには、必ず『禅林画賛   中世水墨画を読む』 ( 毎日新聞社 ) という本を手元に置かなければなりません。そして監修者である島田修二郎先生の論文「室町時代の詩画軸につい...