2019年1月14日月曜日

謹賀新年14


それは家のトイレに備え付けておき、毎朝、適当な年からその日の記事を読むことにしているからです。その日がないときは、その月から適当な一日を読むんです。この元旦には、僕が生まれた昭和18年(1943)元旦の記事を改めて読みました。一部を読みやすくしながら、引用してみましょう。

正月一日。炭を惜しむがため正午になるを待ち、起き出で台所にてコンロにて火をおこす。焚き付けは割り箸の古きもの、または庭木の枯れ枝を用ゆ。暖かき日に庭を歩み、枯れ枝を拾い集むる事も、仙人めきて興味なきに非ず。コンロに炭火のおこるを待ち、米一合とぎてかしぐなり。惣菜は芋もしくは大根蕪のたぐいのみなり。時には町にて買いし菜漬・沢庵漬を食うこともあり。されど水にて洗うがいかにも辛[つら]し。

0 件のコメント:

コメントを投稿

根津美術館「唐絵」5

とくに応永年間、熱狂的 に愛好されたので、応永詩画軸 などと呼ばれることもあります。 詩画軸のことを勉強するときには、必ず『禅林画賛   中世水墨画を読む』 ( 毎日新聞社 ) という本を手元に置かなければなりません。そして監修者である島田修二郎先生の論文「室町時代の詩画軸につい...