2018年9月6日木曜日

東京国立博物館「縄文」5


「板状土偶」(縄文後期 青森県鳥井平4遺跡出土)では、「腕の表現はないが、胴体の上部が左右に張り出し、その部分には縦方向に貫通孔が穿たれていて、この土偶が懸垂できるようにもなっている」ことに注目している。

しかし、積極的には懸垂使用が認められない遺品もあるようだ。例えば「板状土偶」(縄文前期 岩手県塩ヶ森遺跡出土)について、「胴体にある円孔は、懸垂用とも考えられるが、あまり擦れた痕がある個体はなく、体部装飾の技法の一つなのかも知れない」としているのである。

なお有名な「東北のビーナス」(縄文中期 山形県西ノ前遺跡出土)の円孔に関しては、「顔面表現はなく、頭部の円孔に皮製などの仮面を被せたか、という意見もある」としている。懸垂使用は推定されていないようだ。


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