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2018年9月7日金曜日

東京国立博物館「縄文」6


このような土偶懸垂説をはじめて唱えたのが誰か知らないが、土版については大野延太郎(雲外)が最初で、「土版と土偶の関係」(『東京人類学会雑誌』12131 1897)として発表されたという。土版とは、縄文晩期、おもに関東東北地方で作られた板状土製品である。携帯の便のために、土偶を簡略化した一種の護符と考えられているが、この定説も大野に始まるようだ。これは私にとってもきわめて重要な論文であるから、やや長文にわたるが、原田氏をそのまま引用する。

土版の性格を、その多くに懸垂用の孔がみられることから、これが「要スルニ一の携行品ナルガ如ク考」えられ、「何カ宗教上護身用或ハ符号ノモノナランカト推考セラルル」と指摘した。また土偶との関係については、挿図を示して「此ノ両図ヲ比較シ自ラ親密ノ関係アル事ヲ知ルベシ」と結ぶ。これは、土偶と土版のように、異種の異物間にも、文様の類似や系統を追うことで、その用途に類似性が指摘できる場合もあることを示した、最初の論文である。

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