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2026年8月8日土曜日

絶滅写真作家(!?)杉本博司さんの魅力を改めて感じさせてくれる特別展が竹橋で開催中です!!15


私は昭和六十一年春、ニューヨークの杉本博司家において、狩野元俊筆「松に錦鶏図屏風」六曲一隻を見る機会があった。紙本着色画で、雪の降り積む湾曲する松を一株、中心的モチーフとして画面右に配し、途中から枝を左に伸して雌雄の錦鶏を止らせている。背景には金泥による雲が描かれているが、若干後補もあるようだ。画面右下には「行年七十一歳 元俊筆」と落款があり、「狩野」朱文長方印、「藤秀」朱文方印が捺されている。この作品を見たとき、私の胸に浮かんだのは名古屋城梅之間であった。もちろん主題が異なるのであるから、ただちに同一の画家という確信には至らなかった。しかも、七十一歳、万治元年(一六五八)の晩年期の作品である。寛永十年制作の梅之間とは当然径庭をもつべきなのである。 しかしながら、両者の間にはたがいに通い合う個性が感じ られてならなかった。 

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