日本文化が象徴主義的であることは、これまた多くの指摘がありますが、それは日本独自の芸能であるお能に象徴されているように思われます。かつて僕は能勢朝次氏の研究から多くを学びましたが、能勢氏はお能を鑑賞する際の重要な目の付けどころとして、「簡潔な型に象徴される節約性と単純性」をあげています。お能の中核にある「型」に象徴性を見いだしているのです。
美術についてみれば、やはり矢代幸雄氏が日本美術における四大特質の一つとして「象徴性」をあげたことが思い出されます。
さらに松長氏が強調しているのは、密教の現世肯定的性格です。それこそが曼荼羅だとして、つぎのように述べています。

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