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2025年11月8日土曜日

三井記念美術館「円山応挙」2


  本年、二〇二五年十月八日に、三井記念美術館は開館二十周年を迎えます。二〇〇五年の開館以来、大きなテーマを深く掘り下げた特別展と、所蔵品を多角的な視点で構成した企画展を一〇〇回ほど開催して参りました。(略) 

本展覧会の主役である円山応挙(一七三三一七九五)は、従来より江戸時代を代表する画家として、確固たる地位を占めて高く評価されてきました。ところが近年、伊藤若冲をはじめとする「奇想 の画家」たちの評価が高まるにつれて、いくぶんその注目度が低くなっていることは否めません。 

しかし、応挙こそが十八世紀京都画壇の革新者でした。 写生に基づく応挙の絵は、当時の鑑賞者にとって、それまで見たこともないヴァーチャル・リアリティーのように眼前に迫ってきたのです。応挙の絵は、二十一世紀の私たちから見れば、「ふつうの絵」のように見えるかもしれません。しかしながら十八世紀の人たちにとっては、それまで見たこともない「視覚を再現してくれる絵」として受けとめられたのです。 

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