口では理屈を滔々とうとうと こねるがすべて受け売りで
たった一つの経典を 後生大事にあくせくと……
四角と丸い器では もともとならないワンセット
世間の奴らの毀誉褒貶きよほうへん かまびすしいこと限りなし
ある日 厳しい譴責けんせきを 喰くらうことなど予期できず
蟄居ちっきょは南の荒地だが その場所さえも知らされず
南国地方の水無月は 溽暑じょくしょ蒸暑じょうしょの日々多し
ひねもすボンヤリ飲んだ気分――とはいえ不快な二日酔い
人を頼って紀ノ川へ 決まるも家は決まらずに
古典書かかえて山間の 田んぼをみずから耕した
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