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2025年5月9日金曜日

石川県立美術館「宗雪・相説」7

しかしこれをモチーフ的にながめてみましょう。江戸時代、前田公をはじめ加賀の教養ある人士がこの屏風に触れれば、必ず楚の項羽と寵姫ちょうき・虞美人を思い出したのではないでしょうか。

楚漢の争いが熾烈をきわめ、楚の項羽は漢の劉邦に垓下で包囲され、虞美人と別れの宴を開き最後を遂げます。これにちなむ格言「四面楚歌」は人口に膾炙するところです。いつのころか分かりませんが、虞美人があまりに美しかったため、自刎した項羽の後を追ったあと、きれいなヒナゲシに化したという伝説を生みました。

つまり虞美人草とは、アグネス・チャンの名曲でお馴染みのヒナゲシ(!?)を指すようですが、厳密には区別されていなかったでしょう。相説もいろいろな種のケシを、取り混ぜて描いているようです。



 

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