嵯峨天皇「江頭の春暁」
山崎離宮は塵の世の 煩わしさから隔絶す
枕そばだて聞いている 古き関所の鶏とりの声
夜が寝間着ねまきを湿しめらせて 知りたり山に近きこと
旅寝を覚ます瀧の音ねに 渓たにに近きを悟りたり
早くも月は西方へ 流れに乗って傾きぬ
山の中では飢えた猿 暗い夜明けに鳴いている
季節も物の雰囲気も まだ春めいてはいないけど
汀みぎわの砂州さすの草だけは 茂ってやろうと構えてる
とくに応永年間、熱狂的 に愛好されたので、応永詩画軸 などと呼ばれることもあります。 詩画軸のことを勉強するときには、必ず『禅林画賛 中世水墨画を読む』 ( 毎日新聞社 ) という本を手元に置かなければなりません。そして監修者である島田修二郎先生の論文「室町時代の詩画軸につい...
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