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2024年11月27日水曜日

出光美術館「トプカプ・出光競演展」6



 意気揚々たる出陣影にもかかわらず、いささかの哀愁が漂っているのは、母富子のいとし子を思う情に、画家正信が感じ入ったためだというのは赤松俊秀先生の卓見でした。若くして没した悲劇の君主であるオスマン2世と義尚は、豊かな教養においても軌を一にしていたようです。

 真横からとらえられた豪華な飾りの白馬と連銭葦毛――それに乗った人間を、やや斜め向きに描く二つの騎馬像は、大きさを無視してしまえば双幅にしてもおかしくないほどです。同じ騎馬像といっても、ダヴィッドの「サン・ベルナール峠を越えるボナパルト」じゃ~義尚騎馬像と双幅になりません。日本で制作されたといっても、洋風画の「泰西王侯騎馬図」じゃ~話になりません。 

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