2024年9月28日土曜日

出光美術館「物、ものを呼ぶ」18

以上が僕の「江戸名所図屏風」試論でした。ところが「物、ものを呼ぶ」展を企画した出光美術館キューレーター・廣海伸彦さんから、黒田日出男さんの『江戸名所図屏風を読む』<角川選書>(KADOKAWA 2014年)という本を先日教えてもらったんです。10年前といえば、まだそんなにボケていなかったはずなのにまったく知りませんでした。やはりボケ始めていたのかな() 

さっそく読んでみると、さすが黒田日出男さんだと感を深くしました。黒田さんは一緒に仕事をしたこともある畏友、いや医学者、いや畏学者です‼ 一番の思い出は、「国宝伝源頼朝像」をテーマにした鹿島美術財団美術講演会ですが、これについては旧ブログにアップしたことがあると思います。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

鏑木清方記念美術館「築地明石町」2

有り体に 言って 、「築地明石町」に匹敵するような英朋の作品は一つもないでしょう。 「僕の一点」に選んだ泉鏡花 作 『 続風流線』の口絵でさえ、「築地明石町」と一緒に論じることは、チョッと清方に礼を失するような感じがします。     しかしだからと言って、僕の心のなかで鰭崎英朋の...