薩都刺「遊西湖 六首」6
名妓 蘇小そしょうが住む家か 囲む垂柳ものさびし
柳の綿を追っかけて 湖上をスイスイ燕つばめ飛ぶ
昔のにぎわいとうに去り 洒落た遊びも見なくなり
堤に生える柳さえ 今じゃカラスの寝床なり
桜と相性がよい文学は和歌でしょうが、漢詩だって負けてはいません。先に紹介した渡部英喜さんの『漢詩花ごよみ』に江戸末期に鳴った漢詩人・藤井竹外の七言絶句「芳野」が載っています。またまたマイ戯訳で紹介することにしましょう。 古き陵 みささぎ ――松柏 まつかしわ つむ...
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