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2023年9月13日水曜日

浦上玉堂『國華』特集号9

 

僕は本図に賛された玉堂詩の最初を、さかしらに「深室蕭然」と読みました。しかしすでに「窟室蕭然図」で流布していますし、それも悪くないと思ったのでそのままにしました。その玉堂詩のマイ戯訳は……。

  奥まった家ものさびて 絶えて聞こえず外の音

  調弦しながら客を待つ 陰翳礼賛いんえいらいさん――そんな気分

  仲秋の月 照らす山 鳥も驚く明るさで

  葉擦れの音に人語なく 琴の音ね 夜半よわに冴えわたる

  素焼きの猪口にマツヤニで 醸かもした酒は辛口で

  螺鈿らでんの琴節きんせつ竹のネジ もちろん馴染んできたものだ

  嘆いちゃならない 世の中に 仲のよい友 少なきを

  好悪こうおが強いもともとの 我が性格のゆえだから


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